ヒストリー

2018年 3 月

当時三重大学の3年生だった柴田が、大学を休学しインターンとして働いていたガイアックスを退職する際、継続的な東京での課外活動を視野に、新しい拠点創出を目的として、山手線恵比寿駅徒歩7分のSOHO物件を契約し、地方学生の就活でのハンディキャップと圧倒的ニーズを感じたことから、三重大学前で展開していた「Share space SHANTAN」の東京支店という位置づけで、地方学生による地方学生のための就活ハウス「SHANTAN EAST」を開業した。当時は、6畳1間に3段ベッド1つとソファー2つの、最大5名のキャパだった。また料金体系は、1,500円/24時間と、9,000円/10日間の、2つが存在していた。

 

 

2018年 4月

当時同志社大学の6回生だった荒木が、100BANCHというPanasonicのプログラムに応募。同時並行で進めていた、Adeccoという人材会社が実施する「CEO for 1month」というインターンシップの最終選考が東京で行われたため、その間の滞在場所として、Facebookでの知人のシェアから発見し、ブックマークに追加していた「SHANTAN EAST」に問い合わせを行い、下旬より滞在を開始した。

 

 

2018年 5月-7月

荒木は10日間9,000円のお得感と恵比寿という立地の良さに惹かれ、長期滞在を決める。同時に「自分の立場and清潔さ」を守るために、トイレ掃除番長及び準管理人的な役割を名乗り出る。柴田は快諾。また当時、収支が赤字という現状もあり、就活が一段落し上京する学生が大きく減る7月を目処に閉鎖することを柴田が検討していた。それでは、荒木自身の滞在場所が無くなるという緊急度の高さを背景に、そもそも、これだけ面白いこと(就活生が安価に泊まれて、最高の立地で、繋がりも生まれる)が無くなる勿体無さを危惧し、共に運営することで継続を提案。柴田は快諾。経営安定化のために、住人制度を導入。荒木に次ぐ2人目の住人である田中が入居する。

 

 

2018年 8月-9月

住人制度の導入により、「地方学生による地方学生のための就活ハウス」という設立当初のコンセプトから実態が乖離してしまうことを懸念し、改めてコンセプトを作り込むことを決定、日夜ディスカッションを行う。その際、誕生したコンセプトが「高みを目指そうタカイエ」である。特徴として、経済的に困窮している学生は、月に3名までであれば無料で宿泊可能というペイフォワード制度があった。未来志向/上昇志向/還元志向という新たに策定したバリューの元、「タカイエに関わる全ての人が未来を変動させる」をビジョンに掲げ、住人の家賃を19,000円/月に設定、COOを柴田が、CCO(Chief Concept Officer)を荒木が担当した。また、8月からは3人目の住人兼後に管理人となるジョーが入居。9月からは自身でシェアハウスを創ろうとしていた村上が入居。キャパの問題と、大学の夏季休暇の影響により上京する学生が増えるだろうという想定から、1部屋から2部屋へと規模を拡大した。

 

 

2018年 10月-12月

「みんなの夢AWARD」に挑戦。1次審査は通過したものの、2次審査で落選。5人目の住人である鈴木が入居。この頃、月1程度の不定期開催で鍋会を行っていた。当時は男女相部屋であったため、女性ゲストが訪れた際、対応を行う住人や管理人が不在の場合、ファーストインプレッションの悪さから、そのまま帰ってしまう事案が、女性ゲストにおける20%の割合で発生した。また、11月に6人目の住人となる柳田、12月に7人目の住人となる岩下が入居する。それぞれ100BANCHと、Startup Hub Tokyoで知り合う。そして、5人目の住人であった鈴木は12月末で退去することになる。

 

 

2019年 1月-2月

1月7日にコンセプトのアップデート及び、名称の変更を行う。「タカイエ」として約半年間運営を続ける中で、常に高みを目指す人だけを応援するコミュニティを創りたい訳ではないことに気づいた。人は調子の良い時もあれば、悪い時もある。その双方に寄り添えるコミュニティを育んでいきたい。そのために、いかなる状態であっても、一人ひとりの「そのまんま」を応援する「そのまんま荘」に改名を決定。また、この時期に3部屋目の規模拡大を行う。

上記フィロソフィーは、荒木がエヴァンゲリオンを全話観た後に、平成という時代からの問いに対する答えと、新たな時代を担う次世代の世界観を合わせた、色褪せない若者のリアルな想いである。

 

 

2019年 3月

AbemaTVの「10億円会議」という番組に応募する。1次審査、2次審査と通過し、3次審査である番組に出演。

 

 

2019年 4月

4月より更に1部屋の規模拡大と、念願の女子部屋の設置が決定。このタイミングで、8人目の住人である田嶋、9人目にして初の女性住人である小幡が入居する。また、3月に収録を行った「10億円会議」がオンエアされる。

 

 

2019年 5月-6月

AbemaTVの番組内で資金獲得が内定したかに思えたが、実情は、3次審査を通過したに過ぎず、資金提供元である日本財団による、事業内容のブラッシュアップ及び再審査が始まった。柴田の元インターン先の社長であり、荒木が入塾していたMAKERS UNIVERSITYのメンターであった、ガイアックスの上田さんに、事業についての相談の場を頂いた。その場で 「面白い」というリアクションを頂き、日本財団の審査が終了するまでの繋ぎ資金として、1,000万円の融資が決まる。また6月に、5部屋目、6部屋目の拡大を決定。6部屋目であるリビングが誕生した結果(驚くべきことに、それまでそのまんま荘にはリビングが無かった)、住人同士や、住人-ゲスト間のコミュニケーションが質・量共に向上した。6月より、10人目の住人である立野が入居する。

 

 

2019年 7月-10月

法律面でのハードシングス、事業の継続性の面での困難、荒木の個人的不調を乗り越え、10月末に日本財団へ申請書の提出を終え、日本財団理事会による最終審査を残すのみとなった。この過程で、現行の恵比寿のそのまんま荘だけでなく、アプリによって、多方面により広くインパクトを創出するプランが定まる。8月より、11人目の住人である元崎が入居。また9月には、月間の累計ゲスト数が50名突破。大学の夏季休暇の影響に思われたが、10月になってからも伸び続け、11月には60名、12月には70名を突破する。

 

 

2019年 11月-12月

日本財団理事会による最終審査が難航、地方創生への貢献という別視点を事業説明書に追加し、再提出を行う。上述の上田さんにご紹介頂いたアディッシュ株式会社と共に、アプリの制作がスタートする。また、11人目の住人であった元崎が、彼氏と同棲するという明るい理由から10月末に退去。11月より、小幡、元崎に次ぐ3人目の女性住人である前田が、12人目の住人として入居する。